金狐舎の裏庭

夫婦円満と家内安全の縁起物を描いている、金狐舎のブログ。制作の様子や、報恩謝徳の寺社参拝の写真を上げています。

2023-01-01から1年間の記事一覧

他人の苦しさや悔しさを知りたければ

昔お世話になった方のことを思い出した。 40を前にして起業なさった方で、人からは羨まれることが多く妬みもあったと思う。私は近くでご苦労なさっていたその姿を見ていたので、他人からは都合の良いところしか見えないのだと重々に感じていたはずだった。 …

ありがとうございましたの意を込めて

2023の終わり。皆様いかがお過ごしでしょうか? 改めて、今年ご縁のあった皆様ありがとうございました。 今年は狭い範囲ながらもポチポチと生活に進展があり、お久しぶりの方々にも再開できたり。 和歌山・京都・滋賀・広島と旅もあり。 絵を購入していただ…

狐との思い出

昨日描き上がった、グロリオサの君。 大分、狐も描き慣れてきた。 でも形として狐であることと、私の思う狐の空気を纏った子であることは違う。 日々、繊細に描いていきたい。 先日、ふと思い出したことがあるのです。 私と狐の初めての邂逅は、小学校2年生…

創作を通した感覚の伝達

本題の前にインフォメーション。 https://futagoya3.base.shop/ ショップに原画を1点追加しています。どうぞご覧ください。 ▼ 本題はここから 世の中には、目には見えないけれど、あると分かっているものがあります。 昨今は、それを認めることを異質に思う…

調香会と生命の輪郭

Instagramに載せた感想に、細かく書き加えてみました。あくまで私個人の感想です。それを踏まえた上でご覧ください。 調香会に行ってきたよ。の巻。 今年最後のセルフメンテナンスと思い、調香会に参加させていただきました。いつもオリジナルの香水を作って…

死霊の山

霊山というと、言葉だけを見ておどろおどろしいイメージを抱く人もいるかもしれません。 実際に訪ねてみると思うのは、土地に住む人たちが死後に安らぐ場所であり、他界でありながら、どこか今生きている人たちと繋がりがある場所なのだなということ。 四国…

言葉にならないところにこそ

ふと浮かんだ事。 女性救済の焦点が、結婚や出産・性の充実だけに当たっているのって、なんか貧相だなと。 そこに真剣に悩む時期があるのは自然として、救いって、そういう表面的なところにあるわけではないような…。 と感じるような話を、聞いたのですよ。 …

宮島旅行

幾年ぶりの宮島へ。 今回は参拝というよりも、夫婦での旅行になりました。 弁天様にご挨拶をして、初めての大聖院へ。 三鬼様のお堂に続く階段。金毘羅さんもそうだけれど、権現様って独特の空気感。 大聖院は、宮島で最古の歴史を持つ寺院。厳島神社の別当…

交通安全に思うこと

自分が安全であるということは、他人にも怪我をさせないということ。 交通厄除けのお地蔵様がいらっしゃる神恵院・観音寺参拝。その後、護国神社でも交通安全のお社に手を合わせる。 当たり前だけど、大切なことに気付かせていただきました。 交通のことだけ…

結びと締めくくり

一つの課題が終われば、また次に。 クリアしたかと思ったら、新しい課題が見えてくる。待ったなしです。 でも、次の課題に取り組むからこそ大切なのは締めくくり。きちんと締めること。 文章だって、句読点がなければ読みづらい。 始めたことは終わらせる。…

人付き合いの中に

人付き合い、というものがあります。 仕事関係・子供関係・信頼関係。その関係性を大切にするために、相手の行動に「まぁまぁ」と思うところがありながらも、気長に付き合うことはある。 初めは損得勘定であったとしても、それが必ず悪い結果を生むとは限り…

憑きものアゲイン

今の絵の題材に気持ちが向くきっかけは、憑き物でした。 住んでいる土地柄か、狐や狸が化かすといった類の話は「そういうこともあるであろうな」と思っていたのだけれど 不思議な因果で憑きものについて調べることをきっかけに、お稲荷様や馬頭様など生き物…

仏生山・法然寺参拝

高松松平家の菩提寺でもある、法然寺。 仏生山は穏やかな場所に佇む、浄土宗の寺院。 こちらでも、紅葉が見事 仏生山は所縁のある土地でもあり、節目に訪れて手を合わせています。 寺猫ちゃん?が可愛いかった。

ご先祖様アゲイン

朝方、夢を見た。 古びた木の階段をよじ登り、お堂の前に辿り着く。口をついて出たのは、オンヒラヒラのご真言。 その真隣にも小さなお堂があって、お大黒様が並んでいる。神前幕には、三葉の葵の刺繍が施されていた。 ふわっと目が覚めて「んあ…お参り…」と…

まだ見ない誰かの顔を想像しているか?

知っている誰かの顔を浮かべることはできるけど、今目の前にいない、いつか出会う人のことを想像してはいなかった。 私に足りなかったのは、そういうところだなと思うのです。 インターネット経由でご注文をいただくようになって、知らない誰かに届いている…

年の瀬近づき

お正月も近づき、来月バタバタして行けなかったら嫌なので、少し早いけれどお墓参りに。 今年は、何となく前進出来た一年でした。そこに、ずっと一緒にご先祖様がいた感じがする。 お世話になったお寺や神社にもご挨拶へ行き、帰ってきてフッと湧いてきたの…

縁は人間を通してやってくる

神縁仏縁というけれど、縁は人間を通してやってくる。人との出会いはありがたいもの。 逆に、そういうものがない関係は続かないのだなと感じる今日この頃。 人生の摩訶不思議。 継続を望んでも離れる縁もあれば、自然と長く続いている縁もある。 縁は自分の…

参拝と紅葉

いつも月参りに行く、お寺の参道。 紅葉が綺麗。 真っ赤な紅葉も好きだけど、黄色や緑と赤がグラデーションになっていると、また違った神秘的な雰囲気になりますね。 月参りに行くのは、神仏とのご縁を深めるため…なんて言うけれど、私は好きなところに行き…

出来ることを見つけたら

絵の旅立ちの準備。 たとう紙に包んで、出発。 出来ることを見つけたら、楽になる。 楽をするということは、怠けるということではないのだなと、最近よく思います。 やる事がなくても、逆に忙しくても「自分にはこういう事が出来る」というものがあると、体…

十一面観音巡礼

赤いダリアに癒される。 最近は小菊ばかりだったから、たまには大輪のお花を。 お荘厳と言えるほど立派なお花をご用意できる訳じゃないけど、家の中に生花があることで自然と空気が潤いますね。ありがたい。 今日は、前記事を見て反省していました。 イヤね…

龍と山海

龍が好き。祈ったからとて願い事を叶えてくれる訳ではないけれど、なんとなくそういうものが居るところに住んでいるのだな…と考えるのが落ち着く。 馬鹿の一つ覚えみたいに龍龍と五月蝿いな・・・という、スピリチャルちゃんぽんな風潮に辟易している人がい…

神様は動物の姿で現れるという

本来、神様には姿形はないとされています。 仏様も、また同じという。 けれど、昔から動物の姿で神様が現れたという言い伝えは点在しているのです。白猿然り。鹿然り。時には鳥や海蛇など。民間の話を集めると、そういうものは沢山出てくるのでしょう。 個人…

お稲荷様と狐様

先日、神様が動物の姿で現れてくれたという世界線で、お稲荷様として狐様を描かせていただきました。 私が通うお稲荷様は、どちらかというと蛇っ気が多い。お像はあるものの、あまりお稲荷様=狐という印象はありませんでした。四国は狐をまず見かけないし、…

共通認識の大切さ

オーダーのご依頼をいただくにあたり、共通認識の大切さを実感。 結果、フィクションとして完全創作で世界観を作ってしまったほうがいいかもしれないと、少し前から考えていたことを実行することにしました。 作品は、お客様がそれをどう捉えるかで、人にど…

カメラで遊ぶ

スマホ用の新しいレンズを買ったのです。 マクロを撮りたいと思ってポチり。 レンズ歴は10年ほど停止していたので、進化に感動。 猫毛もしっかり写ります。 昔からワイドよりマクロが好き。 性格ですねー。

絵は魂の妙薬

大好きなものを全部集めて 魂の薬になるものを作りたい 今日は独り言。 好きなものは全部集める。何を言おうとか何を描こうとか、絞れないくせに絞ろうとするから、ウダウダしてしまってた。 全部嘘なく。描きたいものを、描きたいだけ。自分の魂が元気にな…

石のお使い

かつては沢山あった原石たち。 この数年で、すっかり旅立ちました。 先日、最後の大物を手放したのだけれど、また石のお使いが増えそうな予感がしています。 生業ではなく、石からの頼まれごと・花粉を運ぶ蜜蜂のようなもの。必要な人のところへ、必要な石を…

飲む霊符・千枚通し

郵便ポストを覗くと、七十八場札所の郷照寺さんからお手紙が。来年の星祭りのご案内でした。 千枚通しを同封してくださっていて、早速お水と共にゴクリ。南無大師遍照金剛。南無阿弥陀仏。 千枚通しとは、御宝号が書かれた紙札。御宝号を唱えると共に、お水…

龍と私

龍という図像に向き合うようになったのは、今から20数年前のこと。 高校時代、課題制作のモチーフを探していたときに、図書館の美術コーナーで見つけた水墨画の龍の描き方の指南書がきっかけだったと思います。 その連なりで、仏教美術からチベットのタンカ…

ご供養の敷居

お終いの形は、人それぞれ。 お墓やお仏壇も、もう仕舞うというお話も耳にします。 反対に、お葬式はしたけれど、その後の供養については分からない・特別に回向をお願いしたい方がいるけれど、何処に頼んでいいか分からないというお話もある。 私は僧侶では…