お狐さん達、出動準備中
お稲荷さんは稲作を初め、商売など繁栄と豊作の神様。
それはつまり、衣食住が事足りること。他人を(目の前にいるお客様乃至家族や会社を)繁栄させるために働くということにも繋がる。
土を耕し、種を蒔き、水を引き入れ初めて神様の仕事が降りて来られる。
口を開けてお金が落ちて来るのを、待つ人を助ける神様じゃない。
でも実際、そんな人はほとんどいない。
真面目に働けど働けど、お金が貯まらず。健康は削れて老いていく。その中で、どのようにすれば老いて尚豊かでいられるか…稲荷の姿は翁姿で描かれることがありますが、そこには知恵がある。私は、お爺ちゃんお稲荷さんに惹かれます。
お稲荷様は、近代では水商売の神様。飲食店だけではなく、流行り廃りが関わる「水もの・流れもの」仕事は全てが水商売です。
それだけ、沢山の人の命に関わっている神様でもある。
どんなに豊かな時代とて、流されてしまえば全てがなくなる。そんな今だからこそ、庶民にとっての「生きるって何だろう?働くってなんだろう?」に面と向かわせてくれる。
お稲荷さんは、私の先生。