神と仏と怪と幽
混ざり合ったところに見たいもの・見せたいものが、あるような
作りたいのは、個人の幸せを願う縁起物。
縁起物には、その根に物事の「起こり」が必要です。
物事が始まる時には、辛く苦しかったり、見たかったものが見えなくなったり、それまで必要だと思っていたものがパッと消えたりします。
怪と幽の世界。そのなかで道を見失ったり、騙された化かされたと感じる中で、神や仏といった救いに出会います。
時に、神や仏と信じていたものが怪異だったり。幽の世界に迷い込ませていたものが神だったり。そんな相反するような時間を過ごしながら、少しずつ自分の中で「その道で出会うもの」が増えていく。宝物は、その中にあるのだと感じています。
これが、私の…金狐舎の縁起。
金狐舎の縁起物は、描くものの縁起と私自身の縁起が混ざり合って出来ています。
時々、化かしているのが自分であることも。
それもまた、その時はそうすることが必要だったからそうなっただけのお話。
それを美談にするのではなく、そのまま絵として内包したい。これが、私の心の世界です。
https://futagoya3.hatenablog.com/entry/2024/04/08/090056