白空庵という名前は、鉱物が地中で育つ空間と、心が育つための人生の余白というイメージを重ねてつけたものです。
世の中には憂さがある。
ある程度年を重ねれば周りには老病死の話が増えて、家庭といえば年数が経ったなりの課題が出てくる。
家電は勝手に壊れていき、出費は嵩むし。
男性も女性もお腹には肉がつき、勝手に腰痛になり、謎の眩暈があったかと思えば、しんどい時に限って責任あることが回ってくる。
これが現実。
でもだからといって、そんなことばっかり考えていたくないですね。現実的であることだけが、健康的だとは限らない。
地に足をつけることも必要ですが、地に足をつけるためには感性が報われることも等しく必要だと思っています。受け皿の健康のため。
人生もうヤダ!
と思ったときに、肉体から離脱して地球からサヨウナラをせずとも、この世に魂の求めるものがある。
それが私の作りたい余分な世界。
人として生きるための、心の余白です。
昔は、絵を描いて何になるの?と、よく聞かれました。それがそのまま、自分への疑問となっていた時期もあります。
ですが年月が経ち、人としての経験を積んで、そこにはきちんとした必要性があるのだと言語化できるようになりました。故に、縁起物を堂々と作ることが出来ています。
こんなことして何になるの?
という無駄な時間が、大人になるほど必要になる。
無駄なものを作ろう。
無駄な時間を作ろう。
無駄なものに救われる人の気持ちを大切にしよう。
それが白空庵のモチベーションです。
◼︎ 新作3点UPしています。