暮らしの中に灯りをともす。
灯りのそばで祈る。
それは、ずっと続いてきた人間の生活の一部。
どこか原始的でもある。
白空庵で灯り(ローソク)を作ろうと思ったのは、神棚や仏壇でローソクを使うようになったことがキッカケでした。
1日の始まりや終わりに、お経を読む。暮らしの中で起こる出来事を報告してゆっくり向き合っていると、ローソクの消費が早いのです。
大きなものに変えても、すぐに取り替えなければならなくて。どうせなら特大のローソクをお供えしようと探しているとき、ふと無地の大きなキャンドルが売られているのを見て「作ってみようか」と浮かんだことが始まりでした。
作ってみたいという想いは以前からあったのですが、これまでは「ローソクが必要」と言えるまでの動機がありませんでした。
どちらかというと「贅沢品」という認識。
それが今は「生活必需品」になり、周りにも暮らしの中で祈りを大切にする人たちがいたので、その暮らしを照らす灯りを創りたいと思ったのです。
ローソクの灯りは、暮らしの中で素直になる一瞬を作り出す。それは、今の時代を生きる大人にとっても大切な時間。
子供が元気でありますように。
家族が怪我なく帰ってきますように。
よい人生が続いていきますように。
暮らしと祈りと、祈りは繋がっている。
小さな火を通して祈ることで、人間は何かを感じ続けてきた。それは古い時代から今に至るまで、変わらないものなのではないでしょうか。
ほっとしたい。
穏やかな時間を過ごしたい。
大切な誰かのために祈りたい。
そんなときに、どうぞご覧ください。