金狐舎の裏庭

夫婦円満と家内安全の縁起物を描いている、金狐舎のブログ。制作の様子や、報恩謝徳の寺社参拝の写真を上げています。

灯りと暮らす〜祈りとローソクの話〜

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暮らしの中に灯りをともす。

灯りのそばで祈る。

 

それは、ずっと続いてきた人間の生活の一部。

どこか原始的でもある。

 

 

白空庵で灯り(ローソク)を作ろうと思ったのは、神棚や仏壇でローソクを使うようになったことがキッカケでした。

 

1日の始まりや終わりに、お経を読む。暮らしの中で起こる出来事を報告してゆっくり向き合っていると、ローソクの消費が早いのです。


大きなものに変えても、すぐに取り替えなければならなくて。どうせなら特大のローソクをお供えしようと探しているとき、ふと無地の大きなキャンドルが売られているのを見て「作ってみようか」と浮かんだことが始まりでした。


作ってみたいという想いは以前からあったのですが、これまでは「ローソクが必要」と言えるまでの動機がありませんでした。

 

どちらかというと「贅沢品」という認識。


それが今は「生活必需品」になり、周りにも暮らしの中で祈りを大切にする人たちがいたので、その暮らしを照らす灯りを創りたいと思ったのです。

 

ローソクの灯りは、暮らしの中で素直になる一瞬を作り出す。それは、今の時代を生きる大人にとっても大切な時間。

 

子供が元気でありますように。

家族が怪我なく帰ってきますように。

よい人生が続いていきますように。

 

暮らしと祈りと、祈りは繋がっている。

 

小さな火を通して祈ることで、人間は何かを感じ続けてきた。それは古い時代から今に至るまで、変わらないものなのではないでしょうか。

 

 

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ほっとしたい。

穏やかな時間を過ごしたい。

大切な誰かのために祈りたい。

 

そんなときに、どうぞご覧ください。