金狐舎の裏庭

夫婦円満と家内安全の縁起物を描いている、金狐舎のブログ。制作の様子や、報恩謝徳の寺社参拝の写真を上げています。

古代の真実より目の前の隣人

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徳島の西側について調べると出てくるのが、アークの伝説や卑弥呼のお話。

 

イスラエルの秘宝を求め剣山を24年間掘り続けた、宮中要春さんという男性がいたことを知り、そのお話には号泣しました。天晴とはこういう方のことを言うのかと、男の生き様のことを知れた気がします。

 

私自身が結婚しているから、どうしても家庭を見てくれる男性の方が好感が持てるように思ってしまっていたのだけど

宮中さんの、家庭に人生が収まらなかった生き方をカッコいいと思えた。

 

他の人では、ダメなのだろうけどね。節々が目立って腰も曲がって、段々と体が小さくなっていく中で掘り進めた宮中さんだから、そう感じたのだろうと…ご家族は大変だっただろうけれど、初めて男の人の夢に涙した経験をいただきました。合掌。

 

それはそれとして。

 

古いお話に敬意を払うことは大切だと思っているのだけれど、古代の真実を追うより目の前の小さな祠に胸キュンしているほうが、個人的には好みで性に合っているなのだなと感じています。

 

よく知った目の前の隣人に手を合わせる日々には、心地よい温度感がある。神様とお話ししたい欲は無いのですが、特に何も話せなくても毎日こんにちはと挨拶を続け、その日常が続いていくところに私にとっての奇跡があるような気がします。

 

熱風より微風。ずっと続けていくことだから、当たり続けても気持ちの良い風のことを知っておくって大事かも。

 

でも、剣山にはちゃんと登らなくちゃ。せっかく行ける距離にあるのだから、一度はね。