金狐舎の裏庭

夫婦円満と家内安全の縁起物を描いている、金狐舎のブログ。制作の様子や、報恩謝徳の寺社参拝の写真を上げています。

効く鼻を持つ

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時代のうねりはあるもので、星の動きか何なのか、どことなく不穏な空気が漂っている。

 

すると人間は無意識に影響されて、ピリピリしたり不安になったり、怒りっぽくなったりすることがある。

自然と事故やミスは増えるわけで、何が悪いのか・誰が悪いのかと犯人探しや責任の擦り合いを始める。

 

だけど

 

『別に、だぁれも悪くないで』

 

っていうこともある。

 

事件や事故については、その場の責任は誰かにあるとしても。そういうことが起こる環境や時代を個人が作れるわけもなく。

何がなくとも、事が起こることはあるのだと知っておかなきゃなとシミジミ。

 

 

コロナの影響から回復して、味も香りもするようになってきました。嬉しい。美味しい。

反面、これが周りに立ち込めていた空気なのかなと思うものが、鼻を掠めていく瞬間があることに気づきました。

 

数年前から、表現として「瘴気」っていう言葉を使っている方がいらして。きな臭いっていうけれど、そういう香りって本当にあったんだと感じています。

無意識に浴び続けてしまうと、知らない間におかしくなってしまうことはあるのかもしれないね。

目の前にいない幻影に、戦闘態勢になる感じ。殺気立つような。それを払うこと・心地よい感覚を守っていくことが優先事項なのかな。わざわざ巻き込まれにいかないで

 

正気に戻る

 

って大事なことかなと思います。また、そういう力のある土地を知り・触れて・守ることも。

 

そういうものを嗅ぎ分ける鼻を持つことが、本能的に生きる上で必要なのですね。

 

写真は、2年前に描いた狐様。この頃は、動物として狐の姿が描けなくて「イーッ」ってなってた。笑

この頃から世間はピリピリしていて、瘴気という言葉を聞いたのも、この辺りかな。

絵の中の子達は、先取りして知らせてくれていたのかもしれません。

 

私にとっては、鼻が手であり絵なんだね。

 

あの頃はまだ行けていなかった伏見稲荷の、熊鷹社さんや青木大神さんの前は、私にとって正気に戻れる・・・っていうか、ちょっと怖さと凛々しさがあってシャキッとする場所の一つ。

 

他にもいくつか。その場所を守ってくださる方々に感謝をしています。

 

ご先祖様は、疫病や災害の中でも生きてきた。その中で受け継いできた感覚と、守ってきてくれたものを、次に伝えていかないとねと考える午後なのでした。