金狐舎の裏庭

夫婦円満と家内安全の縁起物を描いている、金狐舎のブログ。制作の様子や、報恩謝徳の寺社参拝の写真を上げています。

石と水と先祖

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連日、阿波入り。

ご先祖さまの足跡を辿ると、江戸初期(おそらく遡れば鎌倉時代)から徳島の山間に辿り着く。

 

私が社会人になり、すぐにご縁をいただいたのが徳島でした。その後、なぜか住んでいる場所よりも徳島でお仕事をいただくようになり、それは今も続いています。

 

⬆︎ 写真は徳島を徘徊していたン年前のもの

 

鉱物から入り、絵のテーマとして手の届く場所にあるアニミズムに触れようと足を運んだ場所も徳島でした。徳島の山の中には巨木と水、美しい地層があり、科学的な難しい話は分からないけれど、そんな私でも無意識に心を掴まれていました。

 

だから徳島の山の中では色んな怖い思い出もあるけれど、心を豊かにしてもらったとも思っています。そのご縁が、実はご先祖様から来ていたのだなということを今になって知り、なんとも言えない気持ちになってるこの頃です。

 

無意識に何度も訪れていた道沿いに旧家があったと知ったことや、立ち寄った神社が鎮守様であったことも感慨深い。

 

なぜその地域に惹かれていたかというと、その理由の一つが水。青く流れる水。そして、その流れを支えている岩たち。

 

思えば水道もない時代、この水を飲んでご先祖様達は生きていたのだから、当たり前と言えば当たり前なのでしょうか。

 

理由あって、そちらの家のお墓には行けていなかったのだけど、別の形ではお参りをしていたと…。

 

小さい頃は好きだったのに、いつしか億劫になっていたお墓参り。その意味も何も考えてはいなかった。行きづらい状況でもあったしね。

 

けれど自分も変わり、時代も状況も変わり、改めて先祖供養に目を向けてみて分かったのは、無意識に惹かれる土地には意味があったということでした。

 

別に、意味なく惹かれたって全然いいんだけど。

 

矮小な人間ですから。

そんなことが嬉しかったんですよね。私は。

 

今は子供を授かったということで、主人方のルーツを辿る中でも色々なことを教えていただいています。

 

お陰様で、今また巨石と水というテーマが蘇りつつあります。心の震えに任せながら、進んでみようかと。

 

 

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新作の星色の腕輪、3点UPしています。

ご先祖様の足跡を辿りながら製作しています。

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