2024.10.28 改編
個人的に、長く鉱物というものと付き合ってきて、その中の思い出を大切にしたいと白空庵という屋号をつけておりました。
けれど、先日の調香会で作った香りの講評で「自分にエネルギーを使ってみては」という旨の言葉をいただき
同時期に、そう思える出来事も現実にあったことから、純粋に「今」やりたいことを凝縮した屋号をつけることにいたしました。
それが、金狐舎。
こんこしゃと読みます。
狐という存在が大切なものとなり、約2年。たくさんのご神仏、ことにはお稲荷様に大変お世話になりました。
山にある寺社仏閣に参拝する中で見つけたのは「不可思議な時間を大切にしよう」という気持ちでした。
何もかもが管理・整理されて、心にも無駄のないことが良しとされる時代。生活にも、合理性ばかりを求めているなと思うことがあります。
でも人間には、理屈ではない、自分自身の中にある生命力のようなものに動かされるときがあって
そこには不可思議がある。
不可思議とは、頭では理解できない物事のこと。考えることから離れる時間は、人生の余白。人が人に成長するための、大切な時間です。
非合理的であっても、排除してはいけないものなのだと思います。
普段どのようなお立場にあっても、同じような時間を大切にされている方が、実は沢山いらっしゃるのではないでしょうか。
人間が人間であるための大切な要素として、不可思議と生きる時間を肯定する。
山に行き、祈りを託し、現実社会の中で生きている人の安心(あんじん)を支える。
それが金狐舎でやりたいことです。
また、合理性が求められる世の中で、非合理的な側面を愛する上で、悩みが尽きることはありません。
時々に出てくる悩みや想いを、丸ごと預けられる場所があったことが、私をこれまで支えてくれました。
その報恩の一環として、寺社仏閣への参拝の様子を上げていきたいと思います。
基本は自分のための記録ですが、誠実に人生に向き合う上で、一時的に心を預ける場所を必要とされている方への情報として届けば幸いです。
改めて、どうぞよろしくお願い申し上げます。